英語の wait(待つ)と weight(おもり)の発音 ― 同音異義語について

英語には、wait と weight のように、異なる綴りであっても発音が同じ英単語の組み合わせがあります。同じ発音で意味が異なる英単語を同音異義語と呼びます。

特に、異なる綴りと意味であっても発音が同じである英単語を異綴同音異義語(どうてつどうおんいぎご)と呼びます。異綴同音異義語は英語では「homophone」と訳されます。

wait と weight

wait と weight は発音記号でどちらも /weɪt/ と表記されます。

wait は主に「待つ」を意味する動詞です。wait の「ai」は /eɪ/ と発音されます。wait は頻出の英単語なので絶対に正しく発音できるようにしましょう。

weight は「重さ」「おもり」などを意味する名詞です。weight の「gh」は発音されません。weight の「gh」のような、単語の中で発音されない文字は「黙字」と呼ばれています。

by と buy と bye

by と buy と bye の3単語は発音記号で /baɪ/ と表記されます。

by は前置詞のひとつで、「~のそばに」「~によって」を意味します。

buy は主に「買う」を意味する動詞です。buy の綴りには u が含まれていますが、発音記号には /u/ は含まれていないので注意しましょう。

bye は「さよなら」を意味する間投詞です。bye はもっぱら口語で用いられます。

meat と meet

meat と meet はどちらも発音記号で /miːt/ と表記されます。/miːt/ には直前の音を伸ばして発音する長音 /ː/ が含まれています。

どちらも綴りでは「e」を用いていますが、発音記号上では /i/ として表記されます。

meat は主に「(食用の)肉」を意味する名詞です。それに対して、meet は主に「会う」「(要求などを)満たす」を意味する英単語です。

poor と pour

poor と pour は発音記号で /pʊr/ と表記されます。poor と pour の発音では、どちらも /o/ の音を含まないことに注意しましょう。

poor は主に「貧乏な」「貧弱な」という意味で用いられる形容詞です。poor は頻出の英単語のため、発音練習をたくさんしておきましょう。pour は「注ぐ」などの意味をもつ英単語です。

their と there と they’re

their と there と they’re は発音記号で /ðer/ と表記されます。

their は「彼らの」「彼女らの」を意味する英単語です。there は「そこに」などを意味する英単語です。they’re は they are の短縮形です。

knew と new

knew と new は発音記号で /nuː/ と表記されます。

knew は一般動詞 know の過去形です。know は「知っている」を意味する動詞です。new は主に「新しい」を意味する形容詞です。

どちらも語末の「w」は発音されません。know の語頭の「k」は発音されないことにも気を付けましょう。

知っておきたい異綴同音異義語

英語の日常会話レベルで出てくる異綴同音異義語はたくさんあります。eight や do などにも、意味・綴りが異なっていても発音が同じの英単語があります。

  • ate と eight(/eɪt/)
  • heal と heel(/hiːl/)
  • to と two と too(/tuː/)
  • wear と ware と where(/wer/)
  • do と due(/duː/)
  • right と write(/raɪt/)
  • mail と male(/meɪl/)
  • your と you’re(/jʊr/)
  • weak と week(/wiːk/)
  • son と sun(/sʌn/)